FAQ

よくある質問

よくある質問に関して参考例をご紹介いたします。

①20’コンテナ1本の場合の受託制限 コンテナ輸送機材

20’x1の場合鉄道発送が受託されない場合があるというのは本当か、対応策は?

中国鉄道ルートの場合はコンテナ用ワゴンはほとんど12mタイプのみですので20’x1の場合ワゴンに合い積みのもう1本20’が見つかるまで長く待たされるか、受託されないケースがあるのは事実です。カザフスタン経由の場合ALMATYのような代表的な仕向地には20’も多くありますので大きな問題は少ないですが、あまり物量の無い仕向け地の場合は仮にカザフスタン国境まで行っても合い積みがすぐ見つかる保証はなく、多くは揚港で長期間止められるリスクがあります。納期が決まっている場合には40’’を使用して輸送するのが無難です。

ロシア鉄道ルートの場合ロシア鉄道で最も保有数が多いコンテナワゴンは18mタイプですのでこのワゴンには40’x1と20’x1の合い積みが可能なため物量の多い仕向地の場合は問題は少ないと言えます。特にREGULAR BLOCK TRAINが出ているMOSCOWなどの仕向地の場合18m,24mワゴンが主に使用されますので20’の合い積みスペースはかなりあって問題ありません。弊社ではMOSCOW(VORSINO)向けTASHKENT向けのREGULAR BLOCK TRAINを毎週複数仕立てておりますが、このBLOCKTRAINを利用して20‘のリスクを避けて、MOSCOW,TASHKENT以降をトラックでドアまで輸送するサービスを提供しております。

12m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

12mWAGON (RUSSIAN RAILWAY)

12mWAGON (RUSSIAN RAILWAY)

18m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

18m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

18m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

18m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

24m WAGON (RUSSIAN RAILWAY)

24mWAGON (RUSSIAN RAILWAY)

24mWAGON (RUSSIAN RAILWAY)

12m WAGON (CHINA RAILWAY)

12m WAGON (CHINA RAILWAY)

12m WAGON (CHINA RAILWAY)

12m WAGON (CHINA RAILWAY)

中国鉄道ではコンテナにOPENTOPワゴンが多用されています。コーナー固定用のストッパーが無いため輸送中にコンテナが動きダメージの原因となるとの指摘もあります。ロシアCIS鉄道ではルール上OPENTOPワゴンはコンテナに使用出来ません。


②中央アジア向けの場合TSRとTCRのルート選択

中央アジアには両ルートが利用可能であるが判断基準や個々の問題点は?

TSRかTCRかのサービスの選定はスピード、コスト、ルール上の規制その他多くの要因で判断されます。おおまかにはALMATYをメインとする中国国境に近いカザフスタンの東側はTCRが有利。ロシアに近いカザフスタン北西部、ウズベキスタンはTSRが有利。タジキスタンやトルクメニスタンはどちらで送っても高く難しい。という感じだと思います。以下の内容に関するご質問は非常に多いです。危険品の取扱、偏重貨物、重量貨物の取扱の規制によってどちらかを断念するケース、選択するケースがよくあるパターンが下記となります。個々お問合せ頂ければ詳細はルールの内容や対応策含めご説明いたします。

危険品取り扱い 重量物1.5トン以上 WEIGHT BALANCE 20'x1の対応 有効エリア その他
TSR 可(特殊ラッシング要。MSDSロシア語訳要) 規制厳しい(特殊ラッシング要) 厳しくない LONG WAGONで対応。多くのBlockTrainを利用して対応 ウズベキスタン 国境の積み替え無し。直行Block Train可能。
TCR 不可 規制ロシアより甘い 厳しい(重心点が中心線より左右50mm以内) 限定された仕向地位外対応困難 カザフスタン、キルギスタン 国境での積替え作業有り。中欧班列にくらべ優先順位が低くスピードダウン傾向

③TSRの重量物、危険品のラッシング手配に関して

ロシア鉄道は1.5トン以上の貨物と危険品に関して難しいラッシングを義務付けているがラッシング方法の詳細、正しく出来ているか事前に判定できないか?

指定されているラッシングそのものはロシア鉄道独自のもので普段日本の現場で行われているものとは違いますので違和感を感じる現場の方が多いのは事実です。実際日本では現場で使用されないラッシング材のサイズもあり材料をそろえるところから難しい場合もあります。しかし重要なポイントは多くありませんのでその点だけ注意して作業すれば作業自体が難しい訳ではありません。弊社では初めての作業の場合の現場での立会いサービスを可能な場合は行っております。作業記録を写真に残して頂きご提出頂ければ弊社から弊社VOSTOCNY事務所経由で鉄道当局に確認して1時間以内に判定結果をご報告することが可能です。これにより改良点や不足点はその場で対応が可能です。写真判定でOKとなれば後でラッシングの検査を受けることはありません。
シール掛けの前に判定OKが取れれば安心して船積が出来ます。弊社では大量の重量、危険品貨物をVOSTOCHNYの現場で扱っておりますので現場の経験 からいろいろなアドバイスも出来ると思います。ラッシングの詳しい資料はお問合せ頂ければご提供・ご説明させていただきます。尚貨物によってはさらに複雑な規制がある場合もあります(コイル、危険品など)

危険品のラッシング手配

危険品のラッシング手配