TSR

Trans Siberian Railway

What is TSR TSRとは

TSR(Trans Siberian Railway)とは、アジア各港から、ロシア極東港(ウラジオストク(VLADIVOSTOK)/ナホトカ(NAKHODKA)/VOSTOCHNY(ヴォストーチニ)等)まで海上輸送を用い、それ以降シベリア鉄道に接続、ロシア・CIS諸国の内陸都市へ向けてのサービスがメインですが、鉄道で接続可能なモンゴル、欧州、アフガニスタン、イラン、トルコなども輸送は可能です。

近年は中国からロシア。カザフスタンを通過して欧州向けの鉄道輸送が活況でルートやサービスの種類はさらに増えております。

TSRの特徴は特にスエズ経由の欧州経由に比べて輸送期間が大幅に短縮出来るのがセールスポイントとなります。現在ではロシアや中央アジアの大都市向けにはBLOCK TRAINのレギュラーサービスが定着しており、小口貨物でも相乗りBLOCK TRAINのサービスにより輸送日数はさらに短縮されています。

TSR


Advantage of UNICO TSR Unico Logisticsの強み

ロシア鉄道子会社Transcontainerとの代理店契約

ロシア鉄道省子会社のTranscontainer社との間に、日本・韓国・中国で代理店契約があり、日本に於いては弊社が総代理店となっております。
Transcontainer社のコンテナ(RZDU/TKRU van)を利用したサービスをお客様に提供することが出来、TransContainer社のロシア・CIS全域でのネットワーク(各鉄道管区に自社事務所、コンテナターミナル所有)を利用した広範囲のサービスをご提供できます。船会社所有のコンテナを利用したサービスではカバー出来ない多くの仕向け地がカバー出来ます。

トランスコンテナ社

自社所有のコンテナ(Unico S.O.C)

Transcontainer社のコンテナ以外にも、自社バン(ULCU)でのサービスが可能です。

独自ネットワークを利用したサービス

ゲートポートとなるVOSTOCHNY港、VLADIVOSTOK港、及びロシアの中枢・モスクワ・サンクトペテルブルグにも自社拠点を設けております。弊社のメインの極東港はVOSTOCHNYですがここではTRANSIT作業はすべて自社拠点による自前のサービスとなっております。VOSTOCHNYにおける弊社の取り扱いは年間40,000-50,000TEUあり港湾、鉄道駅との別料をベースにした交渉力を発揮できます。

BLOCK TRAINを活用した独自のサービス

VOSTOCHNYからは平均すれば毎日1本以上のBLOCK TRAINを仕立てて発送しておりますので大量の貨物の取り扱いに十分な経験があります。自社貨物だけで仕立てるBLOCK TRAINも多数ありますので小口の貨物を相乗りでご利用頂いたり、途中までBLOCK TRAINで輸送してからトラックで最終仕向地までドアデリバリーもご利用頂けます。

危険品、重量貨物の扱いに豊富な経験

危険品、梱包あたり1.5トン以上の貨物には特別な規則が多数あり、対象貨物には特殊なラッシングが義務付けられます。弊社では豊富な経験からお客様に規則やラッシングの内容などの情報がご提供できます。

日本各地の地方港積荷対応

韓国船会社との強い協力関係により、釜山トランシップにて地方港出しのサービスが可能です。
メインポートまで長距離のドレーをするよりも、最寄りの港から出した方が便利で安価となります。

日本サービス可能港一覧

日本サービス可能港一覧

Remarks in TSR OPERATION オペレーション上の留意点

インボイスとパッキングリストにつきまして

  1. VOSTOCHNYでのトランジット通関及にて必要ですので、必ずINVOICE, PACKING LISTの提出をお願いしております。
    提出の期限は、仕出し港出発前までとさせていただきます。
    書類の誤りは、配達の遅れや追加費用の発生原因になることがあります。
  2. コンテナが複数本ある場合、コンテナ毎に書類を作成して頂きます。
    コンテナ毎の価格・重量の入ったものをご準備ください。
  3. アイテム毎に現地での輸入通関に使うHS codeを入れてください。
    また、アイテム毎の単価、単重量、それらの小計をそれぞれinvoice, packing listに記載してください。
    合計の重量が、BL上の重量と異なることがないようにしてください。

その他書類につきまして

原産地証明、衛生証明書、品質証明などの書類を求められたり、商品に関する説明を求められる場合がございます。
上記の書類や説明を、ロシア語で求められる場合も御座います。
それぞれ税関から求めが有った場合には、提出いただきます。

コンテナにつきまして

  1. お見積り条件により、ロシア鉄道コンテナ又は弊社自社所有バンを利用し、最終仕向け地まで一貫で利用する場合があります。
    その場合、釜山や他の港よりコンテナを回送する場合が有ります。
    コンテナの準備に時間がかかる場合もありますので、Bookingの際は、前広にお願致します。
  2. コンテナシールを取り付ける際、取り付け位置を間違えると、トラブルになりますのでご注意ください。
    詳しくは、こちらをご覧ください。

保険付保につきまして

保険付保の際には第三者求償権放棄特約付きにてご手配頂きますようお願い申し上げます。
保険付保は、基本的にお客様自信に手配していただきます。
ご不明な点につきましては、保険会社さんにご確認ください。

B/L発行につきまして

弊社Through BLを発行いたしますが、基本サレンダーかWAYBILLでお願いしております。
どうしてもORIGINALが必要な場合、事前に別途ご相談ください。

重量貨物につきまして

梱包あたり1.5トン以上の貨物に対してはロシア鉄道の規則で特殊なラッシングが要求されます。ラッシングの詳しい作業内容に関してはご説明させて頂きますので事前にご相談ください。

危険品の取り扱いにつきまして

ほとんどの危険品は基本的に取り扱いは可能です。まずはお見積もり時に英文のMSDSをご提出ください。実輸送の再にはMSDSはロシア語で現地に提出が必要になります。ご用意出来ない場合は弊社にてロシア語MSDS作成のb代行もさせて頂きます。また重量y貨物と同様に危険品がありますと特殊ラッシングが義務付けられますのでこちらも事前にご相談ください。

20'コンテナにつきまして

鉄道輸送に使われるワゴンは、40'、60'、'80'のいずれかになります。
もっと稼動本数が多い60‘ワゴンは40’x1+ 20‘x1または20’x3のローディングが可能ですので必ずしも20‘x1が発送困難ではありませんが、同じ仕向地に行く40’または20‘が無い場合は相積みを待って発送が遅れる場合があります。


TSR Block Train Service ブロックトレイン

ブロック・トレインとは

通常の鉄道サービスは、シングル・トレイン(通常編成列車)サービスであり、複数荷主、複数仕向地・ワゴンの種類もオープンワゴン・タンクワゴン・クローズドワゴンなど様々です。
最終仕向地までの輸送途中に、何度も車両の編成を繰り返します。
これに対して、主要仕向地に限られますが、ブロック・トレインでのサービスが可能です。
ブロック・トレインとは、同一仕向地・同一ワゴンでのサービスとなり、最終仕向地までの輸送途中に、列車の編成が行われないのが特徴です。
ブロック・トレインの中でも、同一仕向地・複数荷主のブロック・トレインのことを混載ブロック・トレインと呼び、同一荷主・同一仕向地の場合の専用ブロック・トレインと区別する場合もあります。

TSRブロック・トレインの利点

シングル・トレインとの比較

  • 優先度の高いオペレーション
    (客車に次ぐ優先度No.2)
  • 高速・定時オペレーション
  • 通常のシングル・トレインより競争力のある運賃
  • ダメージリスクの低減
    (途中での列車の編成がないため、途中駅でのワゴンの連結・離脱作業なし。それによる振動もありません)

中国経由(TCR)との比較

  • 国境での積み替えなし
    TCRと違い、中央アジア向けTSRブロックトレインの場合は、国境での積み替えがありません。
    そのため、ダメージリスク・国境作業によるワゴン待ちの遅延リスクを解消できます。
  • 危険品も対応可能
    TCRと違い、危険品貨物にも利用可能です。
  • 20'x 1の扱いにおける優位性
    中国鉄道の場合、ワゴンの種類が40フィートしかないため、20' x 1本を出発されるためには、重量の似通った同一仕向地向けの20'コンテナを、相積みとして必要とします。そのため、貨物がゲートポートで滞貨してしまうことがあります。
    これに対して、TSRブロック・トレインの場合、ロシア鉄道のワゴンの種類が40フィート、60フィート、80フィートと三種類あり、40'コンテナとのペアも可能になります。
    従って、TCRに比べて、相積み待ちのリスクが低減します。

TSR混載ブロック・トレインの利用の勧め

ロシアの主要と仕向けには、複数の混載ブロックとレインのサービスがありますが弊社では独自のブロックトレインの運行を手配しております。

UNICO LOGISTICSによる、韓国・中国などからの貨物ですでにREGULAR化されたサービスですので20‘x1からご利用いただけます。
また、日本主要港のみならず、ほぼすべての日本地方港、韓国、中国各港、東南アジア各港からも受託が可能です。
複数の積港から同時にお受けしてVOSTOCHNYから同じBTに乗せて仕向地に到着させることも可能です。物量があれば弊社の韓国、中国の荷主様の同じ仕向地の貨物と合わせたブロックトレインの手配にも過去に数多くの実績があります。

その中で、特に日系荷主様に利用のチャンスが大きいと思われるサービスは、下記のMOSCOW(VORSINO)向け、TASHKENT(CHUKURSAY)向けの2つのREGULAR混載ブロック・トレインです。

① VORSINO向け (MOSCOW, RUSSIA)

VORSINO B/T Service

UNICO独自の混載ブロック・トレインサービス

  • 2014年から継続運行実績がごさいます。
  • 列車の運行頻度は現在1週間に2-3回程度です。
  • トランジットタイムは、VOSTOCHNY→VORSINO 10DAYS!
  • ターミナル(F/V VORSINO)との特別契約により、FREE TIMEの延長が可能です。(条件により最長30日)
    FV VOSRINOのロケーション、概要は下記ご参照。
    http://www.freightvillage.ru/en/vorsino#rail
  • VORSINOからモスクワやその近郊までのドアデリバリーサービスを提供しております。
  • モスクワから1,000-2,000km程度の仕向地であれば、・是非一度シングル・トレインで仕向け駅へ直行の場合と、VORSINO向け混載ブロック・トレイン+トラックの場合との運賃の比較をしてみてください。

    シングル・トレインで仕向け駅へ直行の場合と、VORSINO向け混載ブロック・トレイン+トラックの場合との運賃の比較

    例えば、KALUGA(VOROTYNSK)向けの場合、

      輸送の形態 備考
    Option 1 シングル・トレインでVOROTYNSK駅まで シングルのため、T/Tが長い
    Option 2 ブロック・トレインでVORSINO駅まで、以降、KALUGA DOORまでトラック T/Tは断然有利

    シングル・トレインで仕向け駅へ直行の場合と、VORSINO向け混載ブロック・トレイン+トラックの場合との運賃の比較

    欧州向けのトランジットでトラックデリバリ

    欧州向けのトランジットでトラックデリバリーにも対応可能です。

② CHUKURSAY向け (TASHKENT, UZBEKISTAN)

CHUKURSAY向け

弊社混載ブロックトレインサービス
VOSTOCHNY→CHUKURSAY

  • UNICO独自の混載ブロック・トレインサービス
  • 2014年から継続運行実績がごさいます。
  • 列車の運行頻度は1週間に2-3回程度です。
  • トランジットタイムは、VOSTOCHNY→CHUKURSAY 12DAYS!
  • Chukursay駅ターミナルのULS(Universal Logistics Service)との独自契約にて到着後のブロックトレインの取り扱いを行っております。
    ULS社の概要は下記ご参照ください。
    www.uls.uz
  • CHUKURSAYからタシケントやその他ウズベキスタンのほとんどの仕向地へ向けてドアデリバリーサービスを提供しております。

    ドアデリバリーサービス

  • 是非一度シングル・トレインで仕向け駅へ直行の場合と、CHUKURSAY向け混載ブロック・トレイン+トラックの場合との運賃の比較をしてみてください。
    例えば、SAMARKAND向けの場合、

      輸送の形態 備考
    Option 1 シングル・トレインでSAMARKAND, ULUGBEK駅まで シングルのため、T/Tが長い
    Option 2 ブロック・トレインでCHUKURSAY駅まで、以降、SAMARKANDOORまでトラック T/Tは断然有利

    シングル・トレインで仕向け駅へ直行の場合と、CHUKURSAY向け混載ブロック・トレイン+トラックの場合との運賃の比較